mqm logo black

越境ECに安易に手を出すな

皆さん、こんにちは。mqmの王です。

今回は越境ECについての記事ですが、個人的の意見はタイトル通り、「越境ECに安易に手を出すな」をお伝えしたいと思います。

ここ数年、越境ECはバズワードになりつつあります。急拡大の分野であるため、日本国内での成長を維持するのに大変な時代に、まさに夢のあるいいことです。しかし、参入する前に、冷静に分析した上に行動した方がいいと思います。

 

そもそも越境ECとは?

 

越境ECは簡単に言うと、EC(イーコマース)で海外に商品を販売することです。最も大きいマーケットはアメリカと中国です。そのうち中国向けのみで、2013年1,199億円、2020年には、最大約7.3倍の8,766億円を超える規模まで拡大するとされるそうです。(経済産業省 平成25年度電子商取引に関する市場調査より)流通額がとんでもない規模で、大きなビジネスチャンスがあるのは間違いないです。が、日本で苦戦しているから、安易に移すとまた大きなリスクがあります。むしろ日本で楽勝だから、海外もやってみようの方がチャンスありです。また、中国の場合は実際に10年以上前からTaoBaoに個人出店の形で日本の商品が流通されていました。今も流通額が増加しているですが、越境だから、商材のジャンルの制限があるため、天井がそこまで高くないかもしれません。

 

越境EC始める前にクリアすべきのポイント

 

■言葉

ショップ作りからカスタマーサポートまですべて外国語だから、サイトを翻訳して終わりでないです。しかも、ネイティブでないと対応できないケースも多々あります。翻訳された文面がおかしいサイトをよく見かけます。商材や業種によって専門用語も入ることが多いので、翻訳が難しいです。あと、一般的な翻訳は元の文面のままを翻訳するので、言葉的には堅苦しい結果になります。最も理想的な運営は、ネイティブでEC関連詳しいの方がいると心強いですね。

■習慣

国ごとの習慣が異なるため、カスタマー、スタッフ、物流、政策、行政などを確認しなければなりません。日本で常識のことでも海外では常識でない場合もたくさんあります。特に国を限定でされる予定の場合はその国の情報をきちんと確認すべきです。

■コスト

国境を越えるECだから、すべてのコストが国内より上がるという認識を持った方がいいです。あと各国の関税率が違うので、関税の問題でカスタマーとのトラブルが多いです。また、集客するのに、日本以上にコストがかかるはずです。ただ、その国ですでに知名度があるようなブランドや商品の場合は比較的にやりやすいです。

■モールか自社か

ごく普通の選択ですが、中国で運営するなら、モール以外の勝算ほぼないので、特にTmallの出店審査基準が結構厳しくなっているので、基準をクリアできれば、さっさと出店した方がいいです。日本で自社サイトを運営する場合は、商材の向きと不向きがあるので断言できませんが、ブランディング次第で勝算があります。

■商材

簡単にすると、単価が安すぎない、壊れにくい、大きすぎず、重すぎず、規制されず、最後に人気のある商品です。事前に商材の情報収集が王道です。

■SNSの運営

その国のSNSの運営を前提に計画と予算をしておいた方がおすすめです。中国の場合は、WECHAT、WEIBOが必須ですね。日本でも同じと思いますが、運営が結構大変な仕事です。国によって習慣が違いますもの。

他にもいくつかありますが、上記のポイントをほぼクリアできそうであれば、ぜひ実行してみてください。越境ECは興味深いのもので、トレンドも常に変化しているので、追い続くしかありません。私自身は10年以上この業界にいながら、難しさがよく分かります。分からないことがあれば勉強すればいいです。まず大きな期待を持たずに少しずつやっていけばいいです。